ベルリンのシュパンダウで開催されるクリスマスマーケットは会場を変更へ(開催中止)

2020年の開催は中止となりました。

 

ベルリンでは毎年冬になると多くのクリスマスマーケットが開催されます。しかし今年はコロナウイルスの影響で例年とは異なる状況になっています。ベルリンでは2020年末までイベントの来場者数は5000人以下と定められています。このような条件などもあり、ベルリンのクリスマスマーケットで会場を変更するところも出ています。それはベルリン西部にある地区、シュパンダウで開催されるクリスマスマーケットです。会場は例年とは異なり、シュパンダウ要塞(Zitadelle)で開催されることになりました。

シュパンダウ要塞

シュパンダウのクリスマスマーケット

シュパンダウはベルリン中心部から電車で30分ほどのところにある地区です。もとは一つの街で、20世紀になってベルリンに編入されたこともあり、今でも街は旧市街を中心とした街の雰囲気を残しています。例年では、昔ながらのドイツの風景を残した旧市街でクリスマスが開催されますが、今年はシュパンダウの中心部にあるシュパンダウ要塞で開催されることになりました。要塞はハーフェル川を利用した堀に囲まれた空間となっています。来場者の入場をコントロールすることができるため、今年は会場を変更したようです。

シュパンダウ要塞

クリスマスマーケットの会場となるシュパンダウ要塞

シュパンダウ要塞は16世紀に建てられた要塞建築です。日本にある五稜郭とよく似ており、シュパンダウ要塞では4つの角を持った堀が築かれています。要塞内には広場や塔、そして兵器庫などがあり、今では博物館として要塞についての展示を行なっています。このような要塞は中世の雰囲気を残しており、イースターの時期には中世の騎士をテーマとしたイベントが開催されるなど、歴史を感じさせる場所となっています。そのためクリスマスマーケットが要塞で開催されると、歴史や雰囲気を感じさせる素敵なマーケットになるでしょう。会場は狭くなりますが、デメリットだけでなくメリットもある会場変更だと思います。

シュパンダウ要塞

コロナウイルスの影響下でのベルリンのクリスマスマーケット

現在ベルリンでは上でも触れたようにイベントは2020年末まで参加者5000人以下と定められています。そのため会場では入場制限を行うため、Webでの予約などが考えられます。訪問する際には事前に情報を確認することをお勧めします。またマスクの着用は必須ですので、忘れないように気を付けてください。他にも対人距離を1.5メートルに保つことも求められます。またコロナウイルスの流行次第で、開催の可否や内容なども変わってくるため、ご注意ください。いずれにせよ、2020年のクリスマスマーケットは例年とは全く異なるものなることは間違いないでしょう。

 

シュパンダウ要塞のクリスマスマーケット / Weihnachtsmarkt Zitadelle Spandau

会期:2020年11月23日から12月23日

開館時間:14〜21時(月〜木)、14〜22時(金)、12〜22時(土)、12〜21時(日)

会場: Zitadelle Spandau / Am Juliusturm 64, 13599 Berlin

https://partner-fuer-spandau.de/veranstaltungen/weihnachtsmarkt-zitadelle-spandau/244

ベルリンのクリスマスマーケットについてはこちらの記事でも紹介しています。

2020年ベルリンの主要なクリスマスマーケットのスケジュール