ベルリンの現在改装中もしくは休館中の美術館や博物館(ベルクグリューン美術館、バウハウス・アーカイブなど)

ベルリンには多くの美術館や博物館があります。ですが常にオープンしているわけではありません。というのも多くの来場者のある美術館や博物館では、施設の補修や施設の現代化、そして展示空間の拡張工事などのために休館するところがあるためです。現在ベルリンではベルクグリューン美術館やバウハウス・アーカイブなど多くの施設が休館しています。こちらの記事では、そのような現在ベルリンにある休館中の施設を紹介します。

ペルガモン博物館(2023年10月から休館、2027年以降再オープン予定)

ペルガモン博物館

世界遺産にも登録されている博物館島のペルガモン博物館。展示の目玉であるペルガモンの大祭壇は展示室の工事によって2014年から鑑賞できない状態です。ですが、一部の展示を除いてペルガモン博物館の展示は鑑賞することができました。しかし2023年10月から完全に休館となり、リノベーション工事が行われます。再オープンは2027年以降に予定されています。

 

ペルガモン博物館/Pergamonmuseum

2023年10月から休館、2027年以降再オープン予定

アドレス:James-Simon-Galerie, Bodestraße 10178 Berlin

開館時間:10時〜18時、10時〜20時(木)

休館日:月曜

入館料:12ユーロ

ウェブサイト:ペルガモン博物館 

ベルクグリューン美術館(2025年以降再オープン予定)

ベルクグリューン美術館

ピカソ作品の展示を行うベルクグリューン美術館が、2022年秋より建物のリノベーション工事を行うことになります。ルクグリューン美術館のリノベーション工事ですが2022年の秋から始まります。そのため美術館が休館となるのは2022年の9月5日からです。工事が終わり、再び美術館がオープンするのは2025年の予定となっています。

ベルクグリューン美術館 / Museum Berggruen

アドレス: Schloßstraße 1, 14059 Berlin

2022年9月5日から休館、2025年再オープン予定

Web-Site : ベルクグリューン美術館

 

バウハウス・アーカイブ / bauhaus-archiv / museum für gestaltung(2025年以降オープン予定)

バウハウス・アーカイブ

 

バウハウス・アーカイブは20世紀ドイツに起きた建築やデザインのムブームエントを起こした教育施設バウハウスの展示を行う施設です。バウハウスアーカイブでは現在新館の建設を行い、合わせて本館もリノベーション工事を行なっています。本館はバウハウスの初代校長であるヴァルター・グロピウスが手がけたもので、リノベーション工事が終了すれば、バウハウス建築の中でバウハウスの資料やバウハウス関連の建築家などが手がけた家具などを鑑賞することができるでしょう。リノベーションや新館の建設は2018年から始まっており、2025年には終了する予定と発表されています(2023年現在もリノベーション工事を行っています)。現在休館中のバウハウス・アーカイブですが、工事中である建物とは別の場所で、小規模な展示スペースとショップスペースをオープンさせています。

バウハウス・アーカイブ / bauhaus-archiv / museum für gestaltung

アドレス:Klingelhöferstraße 14, 10785 Berlin

https://www.bauhaus.de/de/

本館休館中の小規模な展示スペースとショップはこちら

the temporary bauhaus-archiv / museum für gestaltung

アドレス:Knesebeckstraße 1-2, 10623 Berlin

DDR博物館(2023年4月に再オープン)

DDR博物館

(2023年4月に再オープンしました)2022年12月に発生したホテルに設置された水槽の破裂により、隣接しているDDR博物館に大きなダメージを与えました。そのためDDR博物館は2023年3月31日まで休館を予定しており、それ以降に再びオープンする予定となっています。DDR博物館は東ドイツの暮らしなどを紹介する博物館で、博物館島の近くにあるため人気のスポットです。

DDR博物館 / DDR Museum

住所:Karl-Liebknecht-Str. 1, 10178 Berlin

開館時間: 9.00-21.00 (年中無休)

入場料:12.5ユーロ

Web-Site: https://www.ddr-museum.de/en

 

ノイエ・ナショナルギャラリー / Neue Nationalgalerie (2021年オープン)

ノイエ・ナショナルギャラリー

(2021年に再オープンしました)ベルリンの中心部にあるノイエ・ナショナルギャラリーは多くの近代・現代美術作品を展示する美術館です。建物は近代建築の巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが手がけたもの。建物はモダン建築の傑作と言われており、大きな屋根の下に広がるガラスに覆われた空間が特徴となっています。こちらの美術館にはエドヴァルド・ムンク、パウル・クレー、アンディ・ウォーホール、ゲルハルト・リヒターの作品が所蔵されています。美術館は2015年から改修工事を行なっており、2020年末に工事は終了する予定となっています。その後に再びオープンすることになりますが、現在のところ再オープンの公式スケジュールは発表されていません。

 

ノイエ・ナショナルギャラリー / Neue Nationalgalerie

(注:ノイエ・ナショナルギャラリーは新ナショナルギャラリーと表記されることもあります)

アドレス:Potsdamer Straße 50, 10785 Berlin

https://www.smb.museum/en/museums-institutions/neue-nationalgalerie/refurbishment/refurbishment-of-neue-nationalgalerie/

 

アジア美術館 /Museum für Asiatische Kunst(2021年オープン)

(2021年にオープンしました)ベルリン郊外にダーレムと呼ばれるエリアがあり、そこにはダーレム博物館群と呼ばれる施設がありました。アジア美術館は、民族博物館やヨーロッパ文化博物館と共に入居し、一般的な美術館とは異なり、異なる文化や美術を紹介する場所となっていました。しかしダーレムでの建物ではコレクションの多くを展示できないことから、現在再建されているベルリン王宮に移転することが決まっています。ベルリン王宮は世界遺産にも登録されている多くの博物館がある博物館島内にあるため、今後は博物館島の他の施設と共にベルリンの文化の中心として重要な役割を果たしていことになるでしょう。アジア美術館は2017年より休館しており、移転先のベルリン王宮は複合文化施設フンボルト・フォーラムとして2020年12月17日にオープンする予定になっています。ただしオープンは部分的な展示に限られるためアジア美術館の展示を見ることができるのは、少し待たなくてはいけないようです。

アジア美術館 / Museum für Asiatische Kunst

アドレス:Schloßplatz, 10178 Berlin

https://www.smb.museum/en/museums-institutions/museum-fuer-asiatische-kunst/about-us/profil/

 

民族博物館 / Ethnologisches Museum(2021年オープン)

(2021年にオープンしました)民族博物館もアジア博物館も同様にダーレムからベルリン王宮への移転が決まっています。なおダーレム博物館群のヨーロッパ文化博物館のみダーレムに残ることになっています。民族博物館はアジア美術館と動きを共にしており、2017年から移転に向けて休館しています。上でも触れていますが、移転先のベルリン王宮内のフンボルト・フォーラムは2020年12月に部分的にオープンする予定になっています。民族博物館の展示はフンボルト・フォーラム全体のオープンまで待つことになりそうです。

民族博物館 / Ethnologisches Museum

アドレス:Schloßplatz, 10178 Berlin

https://www.smb.museum/en/museums-institutions/ethnologisches-museum/home/