ベルリン唯一の空港「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」の位置やターミナル について

ベルリンを訪れる際に最初に確認することの一つが、ベルリンへの移動手段でしょう。日本から直接訪れる場合は飛行機で訪れることになります。その際に気になるのがベルリンの空港です。ベルリンがかつて東西に分断されていたこともあり、街の東側と西側に空港がありました。そのためどちらの空港を利用することになるのか、気になった人も多いかもしれません。ですが、今では空港は統合されて一つになっています。それはベルリン・ブランデンブルク国際空港」です。今回はそんな唯一のベルリンの空港について、その位置、ターミナル、そして移動方法などを紹介したいと思います。

空港

新しく誕生したベルリンの空港

かつてベルリンには、西ベルリン側にテーゲル空港とテンペルホフ空港がありました。そして東ベルリン側にはショーネフェルト空港がありました。テンペルホフ空港は街の中心部に位置していたため2008年に閉鎖されます。以降ベルリンでは二つの空港が利用されていたのです。ただし大規模な空港が必要となり、ベルリン・ブランデンブルク国際空港が建設されることになりました。そして幾度も開港延期を経て、2020年10月にベルリン・ブランデンブルク国際空港がオープンしたのです。これによって、テーゲル空港は閉鎖され、そしてショーネフェルト空港はベルリン・ブランデンブルク国際空港に統合されて、空の出入口であるベルリンの空港は、一つにまとめられたのでした。

閉鎖したテーゲル空港については、下記の記事で紹介しています。

2020年11月8日テーゲル国際空港は閉港へ

ベルリンの空港

ベルリンの新空港の位置/ベルリン郊外

ベルリン・ブランデンブルク国際空港が位置するのは、ベルリンと隣接するブランデンブルク州です。といってもベルリンとブランデンブルク州の境界付近にあるため、場所はベルリンの郊外と言って良いかもしれません。空港が位置するのはショーネフェルト空港の敷地のすぐ横。そのためショーネフェルト空港を利用したことがある人にとっては、どのあたりにあるかイメージできるかもしれません。気を付けたいのは、ベルリンの西側にあったテーゲル空港と混同することです。というのもテーゲル空港はベルリンの西側で、ベルリン・ブランデンブルク国際空港はその反対側の東側に位置しています。いずれにせよベルリンの東側に空港があることを頭に入れておくと良いかもしれません。

新空港のターミナルは3カ所

空港を利用する際に気を付けたいのはターミナルの存在です。新空港ではターミナルは2022年現在3カ所あります。それは、ターミナル1、ターミナル 2、そしてターミナル 5です。ターミナル1とターミナル2は隣接しているため問題ありません。お互いのターミナルを徒歩で移動できます。ですが同じ空港であってもターミナル5は離れた場所にあるため、徒歩で移動できません。そのためどのターミナルを使うか、事前に確認して訪れてください。そうしないと、ターミナル1、2から移動することになり、出発時間に間に合わなくなってしまうでしょう。(注、2022年11月現在ターミナル5は利用者数が少ないため閉鎖されています。ただし今後の再オープンの際に気を付けてください。)

第5ターミナルは旧ショーネフェルト空港

なお同じ空港でも離れた場所にあるターミナル5ですが、これは旧ショーネフェルト空港のことです。建物は同じですが、空港の統合によって名前が変わり、現在ではベルリン・ブランデンブルク国際空港のターミナル5となっています。そのため新空港であっても古い建物に驚くかもしれませんが、同じ空港なのです。ターミナル5は、ターミナル1、2と離れており、徒歩での移動は現実的ではありません。実際に電車を使って2駅移動することになります。また駅名は「Bahnhof Flughafen BER – Terminal 5」に変わりましたが、以前と同じ駅がターミナル5の最寄駅となります。

ベルリンの空港

ターミナル1とターミナル2への移動方法

ベルリン・ブランデンブルク国際空港ですが、どのターミナルにも鉄道でアクセスできます。街の中心部からの移動は、運賃、時間、アクセスのしやすさから鉄道がよいでしょう。ターミナル1とターミナル2は「Flughafen BER – Terminal 1-2」駅が最寄駅です。駅は空港の地下にあるため、駅から空港への距離はほとんどありません。利用する列車はエアポートエクスプレス(FEX)、地域間列車のRE7、RB14、そしてベルリン市の鉄道S9、S45があります。ベルリン市の鉄道を利用すると停車駅が多くなるため、市内中心部からであれば、エアポートエクスプレスや地域間列車を利用すると良いでしょう。いずれにせよ鉄道であれば、市内中心部から1時間以内で空港に到着できます。また上記の鉄道であればベルリンのABCゾーンチケット、4ユーロが必要になります(2023年5月現在)。

ターミナル5への移動方法

ターミナル1、2と離れているターミナル5ですが、こちらの駅にはエアポートエクスプレス(FEX)や地域間列車は停車しません。停車するのはベルリン市の鉄道S9、S45です。また停車駅は「Bahnhof Flughafen BER – Terminal 5」となります。そのためターミナル5への移動の際には乗る列車に気を付けましょう。また駅からターミナルまでは少し離れており、約10分ほど歩くことになります。電車の本数が少なく、移動距離があると考えて、少し余分に時間を取ることをお勧めします。またこちらもベルリン市の鉄道を使う場合には、ベルリンのABCゾーンチケット、4ユーロが必要になります(2023年5月現在)。

ベルリンの空港

ターミナル1ではファストトラックが利用可能

ベルリン・ブランデンブルク国際空港のターミナル1では、保安検査の時間を予約できるBER Runwayというサービスが提供されています。保安検査を待つ列は長く、いつ検査ができるかわかりません。ですが、こちらのサービスを使えば、検査の時間を決めることができるため、保安検査待ちで出発に間に合わなくなることを防ぐことができます。こちらのサービスは無料であるため気軽に活用できるでしょう。ただし気を付けたいのはターミナル1の利用の場合のみで、ファストトラックは専用の保安検査の場所があり、利用時間も限られていることです。そのためターミナル、出発時刻、検査場所を事前に確認しておくことが重要です。

ベルリンの空港

ベルリンの新空港内での飲み物の価格

空港での保安検査のため、飛行機の搭乗を待つ制限エリアに飲み物を持ち込むことはできません。そのため制限エリアで飲み物を飲みたくなることもあるでしょう。日本では制限エリアでも飲み物は安く購入できますが、ドイツの空港では安く購入できません。空港の自販機では飲み物は3.5ユーロもしました。これはスーパーなどでの価格の3.5倍です。ドイツの空港の制限エリア内では飲み物を購入する場合には高くつくことは覚えておいた方が良いかもしれません。ただし制限エリア内には給水機があります。そのため空のペットボトルや水筒を持っていくと水を購入せずにすみます。無料で冷たい水が手に入るので、水筒などを持っていくと良いでしょう。

 

ベルリン・ブランデンブルク国際空港 / Flughafen Berlin Brandenburg

アドレス: Willy-Brandt-Platz 2, 12529 Schönefeld Germany

Web-Page:  Flughafen Berlin Brandenburg