ベルリン観光の際に知っておきたい情報
ドイツを観光する場合に多くの人は南ドイツを訪れるかもしれません。ですがドイツ北部に位置するドイツの首都ベルリンには多くの見所があります。例えば、世界遺産は3ヶ所もあり、世界に誇れるような文化を楽しむことができます。またベルリンの壁があったため、冷戦時の東西の対立を感じることができるでしょう。このようにベルリンは多くの魅力を持った街なのです。こちらの記事では、そんなベルリンを訪れて観光を楽しむ場合に必要となる、世界遺産、空港、観光地、そして公共交通についての情報を紹介します。
ベルリンの公共交通
ベルリンの公共交通機関は、鉄道であるSバーン、地下鉄、バス、路面電車、そして渡し舟があります。これらの交通手段は、ベルリン市交通局(BVG)のチケットを購入すれば利用できます。利用料金はゾーンで定められており、Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンのどのゾーンを利用するかで変わってきます。なお利用区間が短距離の場合は、短距離チケットもあります。
乗車券の価格
ABゾーンチケット 3ユーロ
BC ゾーンチケット 3.5ユーロ
ABCゾーンチケット 3.8ユーロ
(いずれも2時間以内、片道のみ)
1日乗車券の価格
1日乗車券 8.8ユーロ〜
1日乗車券はゾーンごとによって異なります
ベルリンの公共交通機関の乗り方はこちらのページで紹介しています。
ベルリンとドイツ主要都市の移動時間(高速鉄道利用)
ベルリンとドイツの主要都市はドイツ鉄道の路線で結ばれています。ドイツの他の都市からベルリンを訪れる場合、ドイツ鉄道の高速鉄道ICEを利用するかもしれません。遅延や運行中止などもありますが、短期間に多くの都市を訪れるにはICEでの移動が便利でしょう
ICEでの移動時間(2023年1月現在の目安)
ベルリン・ライプツィヒ間 約1時間15分〜
ベルリン・ハンブルク間 約1時間45分〜
ベルリン・ハノーファー間 約1時間50分〜
ベルリン・ドレスデン間 (EC利用) 約2時間〜
ベルリン・ニュルンベルク間 約3時間〜
ベルリン・ミュンヘン間 約4時間〜
ベルリン・フランクフルト間 約4時間〜
ベルリン・デュッセルドルフ間 約4時間20分〜
ベルリン・ケルン間 約4時間30分〜
ベルリン・シュトゥットガルト間 約5時間45分〜
ベルリンの空港
ベルリン・ブランデンブルク国際空港
ベルリンに現在ある空港は一つです。それはベルリン・ブランデンブルク国際空港です。2020年に新しくオープンした空港ですが、実際には2010年代にオープンする予定で、開港が遅れた経緯があります。2023年1月現在、日本との直行便はありません。
ベルリン市内からの空港への移動方法
ベルリン市内からベルリン・ブランデンブルク国際空港へ電車やバスで移動することができます。市内から空港までの所要時間はおよそ1時間程度です。公共交通機関を使う場合、市内中心部から空港まではゾーンABCのチケットが必要となり、価格は3.8ユーロとなります(2023年1月現在)。
ベルリンの空港については下記のページで紹介しています。
ベルリン唯一の空港「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」の位置やターミナル について
ベルリン観光に打ってつけの世界遺産
ベルリンには「博物館島」、「ベルリンのモダニズム集合住宅群」、「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の3ヶ所の世界遺産があり、ベルリンから1時間で訪れられる隣町ベルナウには「ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群」があります。
博物館島
ベルリンにある世界遺産で最も有名なのが博物館島でしょう。博物館島はベルリン中心部にある川に挟まれた島のことで、そこには5館の美術館と博物館があります。ペルガモンの大祭壇を展示する「ペルガモン博物館」、印象派など近代の美術作品を展示する「旧ナショナルギャラリー」、エジプト美術を展示する「新博物館」、ギリシア美術などを展示する「旧博物館」、そしてビザンチン美術など展示する「ボーデ美術館」があります。博物館島はベルリン観光に打ってつけの場所です。
博物館島については下記のページで紹介しています。
ベルリンのモダニズム集合住宅群
「ベルリンのモダニズム集合住宅群」と呼ばれる、20世期初頭にブルーノ・タウトやハンス・シャロウンらが手がけた6カ所の集合住宅が世界遺産に指定されています。いずれも現役の集合住宅ですが、場所によって実際に住宅の一部を公開している場所もあります。
ベルリンのモダニズム集合住宅群については下記のページで紹介しています。
世界遺産に登録された集合住宅 – ベルリンのモダニズム集合住宅群 –
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」は名前の通り登録されている宮殿や公園の多くが、ベルリンの隣街であるポツダムに位置しています。しかしポツダムと隣接しているベルリンの場所にも幾つかの宮殿と公園があります。
ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群
ベルリンに隣接する町ベルナウには、バウハウスの学長も務めた建築家ハンネス・マイヤーの手がけた建物があります。それは「ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群」に登録されています。ベルリンからは1時間ほどで訪れることができるため、ベルリン近郊の世界遺産といえるでしょう。
ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群については下記のページで紹介しています。
ベルリン近郊の街に残るバウハウスの建物 – 全ドイツ労働組合総連合(ADGB)の連合学校本部棟 –
ベルリンの観光名所
ベルリンには歴史や文化を楽しめる観光名所が多くあります。特に歴史を感じられる場所は「ベルリンの壁」でしょう。また文化を楽しむのであれば、ベルリンにある美術館や博物館、そして宮殿などを訪れると観光を楽しむことができるかもしれません。
ベルリンの壁
ドイツの分裂や東西陣営の対立によって、ベルリンの壁は1961年から1989年まで築かれていました。現在では、ベルリンの壁資料館/ベルリンの壁メモリアル 」など一部の場所で保存されており、実物のベルリンの壁を見ることができます。ただし壁の多くは撤去されて、その痕跡を見つけることも簡単ではありません。
ベルリンの壁についてはこちらの記事で紹介しています。
ベルリンの宮殿
ベルリンは残念ながら、第二次世界大戦によって焼け野原となり、多くの建物が失われました。そのため歴史的な建物はあまり残されていません。ですが、大きな損傷を受けながらも修復された宮殿があります。それはシャルロッテンブルク宮殿です。そこでは当時の王侯貴族の暮らしや歴史的な雰囲気を楽しむことができます。また宮殿には森のような広大な庭園も併設しており、街の中心部であっても自然を楽しむことができるでしょう。
ベルリンの宮殿についてはこちらの記事で紹介しています。
ベルリン観光で見逃せない美術館や博物館
ベルリンの美術館や博物館といえば、世界遺産にも登録されている博物館島を思い浮かべる人が多いでしょう。ですが、ベルリンの美術館や博物館は多くあり、200館以上の施設があると言われています。博物館島の施設意外にも、技術博物館、歴史博物館、そして自然史博物館などがあり、素晴らしい展示が行われています。こうした美術館や博物館はベルリンで観光するには見逃せない場所です。
ベルリンの美術館や博物館についてはこちらの記事で紹介しています。
ベルリンには多くの現代美術の美術館があります。ベルリンの現代美術の美術館については、こちらの記事で紹介しています。
ベルリン観光で訪れたいベルリンで開催されるイベントのハイライト
ベルリンでは非常に多くのイベントが開催されています。その中でも観光旅行の際に楽しめそうなものを選んでみました。
文化のカーニヴァル/Karneval der Kulturen
ベルリンで開催されるカーニヴァル。世界中のお祭りのパフォーマーが集まり、通りを練り歩きます。通りを使ったカーニヴァルだけでなく、ステージなどでのコンサートも開催されます。
2023年5月26〜29日
博物館の夜/Lange Nacht der Museen Berlin
深夜までイベントに加盟する博物館や美術館が開館して、展示やイベントを楽しむことができます。1枚のチケットで多くの施設を訪問でき、また通常ではオープンしていない夜の時間に美術館などに入館できるため、お得で時間も効率よく使えるイベントでしょう。
2023年8月26日
光の祭典/Festival of Lights
ベルリン市内にある建物がライトアップされたり、プロジェクションマッピングで映像が投影されるイベントです。ベルリン大聖堂やブランデンブルク門がライトアップされて、秋の夜長を楽しむことができます。
2023年10月6〜15日
ベルリンのクリスマスマーケット/Weihnachtsmärkte in Berlin
ベルリン市内の広場などでクリスマスマーケットが開催されます。早いクリスマスマーケットでは11月から始まり、クリスマスまで、クリスマス商品の購入、アイススケート、移動遊園地など様々なアトラクションを楽しむことができます。
2023年11月〜
ベルリンで開催される主なイベントはこちらの記事でも紹介しています。