ベルリン観光で訪れたいベルリン大聖堂

ベルリンで多くの人が訪れるのは世界遺産に登録されている博物館島かもしれません。それは川の間に挟まれた島で、そこには博物館と美術館が集まり、様々な美術や文化を楽しめる場所になっています。そんな博物館島を訪れると、一際目立つ建物を見つけることになるでしょう。それは大きなドーム屋根が印象的なベルリン大聖堂です。博物館島にそびえ立ち、風景にアクセントを加えています。博物館島を訪れるのであれば、その建物が何であるか気になる人も少なくないでしょう。そこで今回はベルリン大聖堂について簡単に紹介したいと思います。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂の歴史

ベルリン大聖堂の初めての建物は15世紀まで歴史を遡ることができます。現在の建物はドイツ帝国最後の皇帝ヴィルヘルム2世の命によって20世紀初頭に建てられたもの。ベルリンは第二次世界大戦末期に戦場となり、街の中心部の建物は廃墟と化しましたが、ベルリン大聖堂も例外ではなく、甚大な被害を受けています。外観の補修が終わったのは40年近く経った1983年。そして内部の修復が終わったのは2002年のことでした。現在ではルター派の教会として役割を果たすだけでなく、観光客にも開放されベルリンで指折りの観光スポットになっています。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂

ベルリン中心部に歴史的な風景を生み出すベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂のドームですが、その高さは約110メートルもあります。そのため大聖堂はベルリン最大の教会建築となっています。建物は一見すると非常に古く見えるため、20世期初頭の建物だと知ると驚かされるでしょう。古く見えるのはは当時流行してたネオ・バロック様式を取り入れたことによるもの。古典的スタイルを強調することで、威厳を与えて存在感を生み出しているのです。このようなベルリン大聖堂は、ベルリンの中心部に歴史的な景観を生み出しています。博物館島の傍を流れるシュプレー川に沿って歩けば、大聖堂が生み出す美しい風景を存分に楽しめるでしょう。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂の荘厳な内部空間

ベルリン大聖堂の内部に待ち構えているのは圧倒的な空間です。ドーム屋根の下に背の高い広々とした空間が広がります。ドーム屋根の上からは外光が注ぎこみ、厳かな空間を演出しています。建物の中央に設置されているのは美術作品を背景にした巨大な祭壇。その横には小さなビルほどの高さがある大きなパイプオルガンが嵌め込まれています。外から差し込む光、祈りを捧げる人々、静かな空間、そこに満たされる荘厳な雰囲気は、観光地でありながらも、他の観光地では感じられないような特別な感覚を体験できるかもしれません。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂

ミステリアスな地下聖堂

ベルリン大聖堂は教会であり、同時にプロイセン国王を排出したホーエンツォレルン家の人々が眠る墓所にもなっています。建物の地下に広がるのは地下聖堂で、そこには設置されているのは90基ほどの柩です。古いものでは16世紀から、新しいものでは20世紀初頭の柩が並べられています。簡素な柩ある一方で、巨大な柩や精巧な彫像が取り付けられた柩もあり、様々な種類があることにも驚かされるかもしれません。中には初代プロイセン国王で、フリードリヒ大王の祖父であるフリードリヒ1世のものも置かれており、歴史の登場人物の柩も見ることができるのです。

ベルリン大聖堂

圧倒的な開放感を楽しめる展望スペース

様々な見所があるベルリン大聖堂ですが、その中でも見逃していけないのは展望台でしょう。ドーム屋根の脇には手すりが設置されて、屋根を取り囲むような展望スペースが用意されているのです。そこから見えるのは、街の中心部からのベルリンの街並みです。街には高層ビルなどはなく、遠くまで眺めることができます。また博物館島や、再建されたベルリン王宮も眺めることができるでしょう。外の風に当たりながら、素晴らしい眺めを楽しめば、ベルリン大聖堂を訪れたことに満足できるはず。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂

ベルリン観光で訪れたいベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂は、博物館島のように世界的に有名な観光スポットではありませんが、とても魅力的な場所です。荘厳な空間、ミステリアスな地下聖堂、そして開放感を楽しめる展望エリアと、多くの魅力あがあります。もし博物館島を訪れるのであれば、あわせてベルリン大聖堂を訪れてみることをお勧めします。

ベルリン大聖堂

ベルリン大聖堂 / Berliner Dom

アドレス: Am Lustgarten, 10178 Berlin

入場料: 9ユーロ

開館時間: 10〜17時 / 月〜土、12 〜17時 / 日曜 (最終入場は1時間前)

Website : ベルリン大聖堂