ポツダム観光で必ず訪れたいポツダムの美術館3選!

ベルリンの近郊の街と言えば、多くの人がポツダムを思い浮かべるでしょう。ポツダムはベルリンから電車で約40分ほどで訪れることができます。そんなポツダムには多くの湖があり、自然豊かな場所となっています。そのため夏の避暑地として昔から利用されており、様々な建物が建てられているのです。世界遺産に指定されているサンスーシ宮殿もそんな建物の一つです。このようにポツダムには多くの重要な建物があり、歴史を楽しめる街となっています。しかしポツダムの魅力はそれだけではありません。最近では新しく美術館が立て続けに開館しており、ポツダムの観光スポットは、さらに増えているのです。今回はそんなポツダムで訪れておきたい3館の美術館について紹介したいと思います。

バルベリーニ美術館

ポツダム観光で楽しめる印象派のコレクション、バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館は2017年に開館した新しい美術館です。美術館が位置するのは、ポツダム中心部のハーフェル川の川岸です。美術館の建物は18世紀に建てられたバルベリーニ宮殿を再建したもの。そんな建物はポツダムの街に美しい街並みを形成しています。美術館はヨーロッパ最大のソフトウェア会社の創業者が支援して誕生したもの。美術館のコレクションの中心となるのは創業者の個人コレクションです。特に印象派の作品が多く所蔵されており、小規模な都市にある小さな美術館ではなく、ドイツを代表するような重要な美術館となっています。

バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館

美術館では企画展と常設展が行われています。常設展は美術館のコレクションから展示されており、印象派の作品を見ることができます。その中でもモネのコレクションは特に充実しており、32点もの作品が含まれています。そしてモネが好んで描いた積みわらの作品などの傑作があるのです。そのため印象派が好きな人は見逃すことができないでしょう。また企画展に関しては、ゴッホやドイツ現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒターなどの展示が開催されてきました。今後はムンクの展示などが予定されており、素晴らしい展示を楽しむことができるでしょう。ポツダムを訪れるなら、ぜひバルベリーニ美術館の展示をチェックしてみてください。

バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館 / Museum Barberini

アドレス: Humboldtstraße 5-6, 14467 Potsdam

開館時間 : 10:00 〜19:00

休館日 : 火曜日

入場料 : 16ユーロ

Website :バルベリーニ美術館

(注)  環境活動家がバルベリーニ美術館で抗議活動を行い、作品を傷つけるような行動を行いました。そのため荷物の持ち込みが厳しくなっています。基本的に手荷物は全て預けた方が良いでしょう。小さなものでも何か入れれるようなものであれば、ロッカーなどに置いくるように言われるので、気を付けてください。

 

貴重な東ドイツの美術作品を鑑賞できるミンスク美術館

ポツダムに2022年に新しくオープンした美術館があります。それはミンスク美術館です。美術館が位置しているのはポツダム中央駅のすぐ近く。バーベリーニ美術館からは歩いて10分ほどのところです。こちらの美術館の建物は、レストラン「ミンスク」として多くの人に愛されてきました。ちなみにレストランの名前は、当時東ドイツだったポツダムがソヴィエト連邦の都市ミンスクと姉妹都市だったことから名付けられています。1989年に閉鎖されたレストランは取り壊しの危機から市民によって守られました。そして美術館のために個人に購入されて2022年にオープンしたのです。

ミンスク美術館

ミンスク美術館

実は、こちらの美術館もバーベリーニ美術館と同じソフトウェア会社の創業者の支援によって誕生しています。こちらでも同様に創業者のコレクションを中心に展示が行われています。ただしバーベリーニ美術館と大きく異なる点があります。それは展示内容です。建物が東ドイツにゆかりのあるものであるため、東ドイツに関連した美術作品が展示されているのです。東ドイツの美術作品は、あまり日本で紹介されておらず、またドイツでも旧西ドイツの美術館で見かけることは少ないです。そんな貴重な美術作品を鑑賞できる場所なので、訪れてみてはどうでしょうか。

ミンスク美術館

ミンスク美術館 / DAS MINSK Potsdam

アドレス: Max-Planck-Straße 17, 14473 Potsdam

開館時間 : 10:00 〜19:00

休館日 : 火曜日

入場料 : 10ユーロ

Website : ミンスク美術館

 

世界遺産に指定されている美術館、サンスーシの絵画館

ポツダムに続々と新しい美術館が誕生し、印象派や20世期の美術作品を鑑賞できるようになりました。そんなポツダムで中世の美術作品を展示している重要な場所があります。それは、ポツダムに建てられた多くの歴史的な建物一つで、サンスーシ宮殿と共に世界遺産に指定されているサンスーシの絵画館です。建物は18世紀のもので、サンスーシ宮殿の横に建てられています。そんな絵画館はドイツで絵画を展示する最も古い建物の一つ。そのため壮麗で美しいだけでなく、歴史的に重要なものでもあるのです。

サンスーシの絵画館

サンスーシの絵画館の特徴は、現代とは異なる形の展示を行っていること。一般的に美術館では、作品を鑑賞しやすいように作品と作品の距離を取って展示されています。しかし、こちらでは壁を覆うように各作品が距離を取らずに展示されています。そのため、作品は壁を装飾するものと言えるかもしれません。このような形で展示されているのは、16〜18世期の間に描かれた絵画作品です。その中には、バロック絵画の巨匠であるカラヴァッジョやルーベンスの作品が含まれており、充実した絵画コレクションを堪能できます。そのためポツダムで絶対に見逃すことのできない美術館と言えるでしょう。

サンスーシの絵画館

サンスーシの絵画館 / Bildergalerie von Sanssouci

アドレス: Im Park Sanssouci 4, 14469 Potsdam

開館時間 : 10:00 〜17:30 / 4月〜10月、休館  / 11月〜3月

休館日 : 月曜日 / 4月〜10月

入場料 : 6ユーロ

Website : サンスーシの絵画館

サンスーシの絵画館については、こちらの記事でも紹介しています。

ポツダム観光で訪れてほしい見所セレクション

サンスーシの絵画館と共に世界遺産に登録されているサンスーシ宮殿は、こちらの記事で紹介しています。

ドイツ旅行で必見の世界遺産サンスーシ宮殿