コロナウイルス対策下で開催されたクリスマスマーケットを訪れてみました

(記事では11月中の開催中止となっていますが、最終的に2020年の開催中止が発表されました)

ベルリンでは10月末から開催されるクリスマスマーケットがあります。それはポツダマープラッツで開催されるクリスマスマーケットです。2020年はコロナウイルスが世界中に広がり、ドイツでは多くのクリスマスマーケットが中止に追い込まれています。ですがポツダマープラッツのクリスマスマーケットは、開催にこぎつけることができました。ただし11月に入ってからコロナウイルス対策の影響を大きく受けており、記事内でも説明しますが、厳しい状況を迎えています。それでは2020年のクリスマスマーケットの様子を紹介します。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

クリスマスマーケットを訪れると、まず見えるのは大きく掲げられた表示です。そこに書かれているのは、「1.5メートルの対人距離」、「マスクの着用」、「手の消毒」、「風邪気味なら帰宅」、「グループで集まることの回避」です。クリスマスマーケットの入り口は幾つかあるのですが、それぞれに大きな表示があり、来場者が気付くようになっていました。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

クリスマスマーケットのお店の前には消毒液がセットされており、実際に消毒できるようになっています。例年ではお店が立ち並び、お店の間には食事などができるようにスタンドが並ぶのですが、今年はお店やスタンドが少なく、来場者の滞留が起きにくくなっているような印象があります。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

何よりも例年と違うのはスタンドに取り付けられた透明な仕切りです。それは他の来場者との間の壁の役割を果たしています。スタンドを利用する際には食事をしたり、飲み物を飲むことになるので、マスクを外すことになります。その際にこちらの仕切りが、相席の人に息をかかることを防ぐようになっているのでしょう。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

ポツダマープラッツでは、仮設の構造で斜面が作られ、そこを滑るアトラクションがあります。それはポツダマープラッツのクリスマスマーケットの特徴にもなっているのですが、今年もそれは営業していました。またメリーゴーランドも例年通り営業していたので、こうしたアトラクションはウイルス対策で中止にはならないようです。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

会場を訪れたのは週末でしたが、時間帯のためか人出はまばらでした。このような状況であるため、クリスマスマーケットは開催されていないと考えている人が多いのかもしれません。もちろん、人混みを避けたいと思って開催されていることを知っていても訪れない人もいると思います。いずれにせよ、クリスマスマーケット主催者にとっては、開催にこぎつけても、来場者の少なさで悩みは尽きない状況でしょう。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

このようなコロナウイルスにも負けず10月30日から始まったポツダマープラッツのクリスマスマーケットですが、11月2日から臨時休業となっています。というのも、ベルリン市の防疫対策により、11月2日から11月30日までクリスマスマーケットは開催できないことになっているからです。

2020年ドイツのクリスマスマーケット

今後の開催は防疫対策次第でしょう。状況が改善されていれば、12月に防疫対策が緩和されているかもしれません。改善されなければ、12月も引き続き厳しい対策が取られ、クリスマスマーケットは開催できないでしょう。そうなってしまうと、ポツダマープラッツのクリスマスマーケットは、10月30日から11月1日と僅か3日間の開催に終わってしまいます。ドイツの冬は重苦しいことで有名ですが、今年はコロナウイルスでさらに重苦しい冬になってしまうでしょう。だからこそウイルス対策が進み、クリスマスマーケットが開催可能となり、重苦しい冬が明るくなることを願っています。

 

ポツダマープラッツのクリスマスマーケット / Winterwelt am Potsdamer Platz

開催期間:2020年10月30日〜2021年1月3日 (11月15日、22日休業)2020年は開催中止

営業時間:10時〜22時(12月24日は〜14時)

住所:Potsdamer Plats, 10785 Berlin

https://www.berlin.de/weihnachtsmarkt/3249647-3496862-weihnachtsmarkt-am-potsdamer-platz.html