ペルガモン博物館のペルガモンの大祭壇は2027年以降に再公開

(2022年5月に情報再更新)

博物館島の中でも最も人気のあるものはペルガモン博物館でしょう。ペルガモン博物館の見所は、その名前の通りペルガモンの大祭壇です。しかし2022年5月現在、それを鑑賞することはできません。なぜならペルガモンの大祭壇のあるホールの改修工事が行なわれているからです。それでは再びペルガモンの大祭壇を鑑賞できるのはいつの日になるでしょうか。こちらの記事では、現在のペルガモン博物館の展示状況について紹介したいと思います。

ペルガモン博物館

ペルガモン博物館とは

ペルガモン博物館はペルガモンの大祭壇などの古代中近東の出土品を展示する博物館として1930年にオープンしています。コレクションの中心となっているのはペルガモン大祭壇。それは現在のトルコに存在した古代ギリシアの都市ペルガモンで発掘されたもので、レリーフが取り付けられた柱廊を持つ巨大な建築構造物となっています。レリーフにはオリンポスの神々が彫り込まれており、そこからはギリシア神話を読み取ることができるでしょう。このような大祭壇は建物の中で建物が展示される形となっており、単に出土品を鑑賞するのではなく建築空間を楽しむことができるため、ペルガモン博物館は他の博物館にはない特別な体験を得られる場所となっています。

ペルガモン博物館についてはこちらの記事で紹介しています。

ベルリンでぜひ訪れたいペルガモン博物館

ペルガモン博物館

2027年まで続くペルガモン博物館の改修工事

魅力的な展示によって多くの来場者が訪れるペルガモン博物館ですが、2014年より建物の改修工事によって一部の展示は閉鎖されています。当初の予定では2019年までに工事を終える予定でしたが、現在も工事は続いており、展示が再開されるのは早くとも2027年となっています。そのため残念ながら10年にもわたってペルガモンの大祭壇は鑑賞することができません。ただしペルガモン博物館自体はオープンしており、博物館の南翼側の展示を訪れることができます。いずれにせよ博物館がオープンしていても、ペルガモンの大祭壇を鑑賞することができないので注意してください。

ペルガモン博物館は2023年から2027年まで休館します。詳細は下記の記事を確認してください。

ペルガモン博物館は2023年から2027年まで休館します。

ペルガモン博物館

現在ペルガモン博物館で鑑賞できるもの

ペルガモン博物館には、古代バビロニアのイシュタル門や、現在のトルコにあった古代ギリシアの都市ミレトスの市場の門などが展示されています。いずれもペルガモンの大祭壇と同じように、巨大な構造物を建物の内に再構築した形での展示となっています。そのため建築空間の中に入ることができ、印象的な空間体験を楽しむことができるでしょう。それ以外にもイスラム美術の展示も行なわれており、一部の展示を見ることはできませんが、博物館としては十分に楽しめるものとなっています。

ペルガモン博物館

ペルガモンの大祭壇を別の形で体験

ペルガモン博物館では別の展示となりますが(ペルガモン博物館とは別のチケットが必要)、「ペルガモン博物館-パノラマ」という展示を行なっています。展示の中心となるのは、円筒の建物内に描かれた当時のペルガモンの街並みで、それを360度見渡すことができるのが売りとなっています。こちらではペルガモンの祭壇をテーマとした展示を行なっており、実物とは違った形で歴史ロマンを楽しむことができるようです。ただし展示ではペルガモンの大祭壇の実物を見れるわけではないので気を付けてください。

 

現在ペルガモン博物館で鑑賞できる建造物の様子を動画にしました。

ペルガモン博物館/Pergamonmuseum

アドレス: James-Simon-Galerie, Bodestraße 10178 Berlin (ペルガモン博物館の入り口はJames-Simon-Galerieになっています)

入館料: 12ユーロ、博物館島チケット(19ユーロ)、ミュージアムパス(29ユーロ)

開館時間:10〜18時、10〜20時/木曜日  *2023年7月1日より開館時間変更( 9〜19時、9〜20時/木曜日)

休館日:月曜日

Web-Site: ペルガモン博物館

(注)休館前の駆け込み入場で混雑しています。そのため入場まで待たされることになります。タイムスロットチケットで予約することをお勧めします。

タイムスロットでのチケット購入はこちらからできます。